他人の悪口が絶えないあなたへ

最近、他人の悪口が絶えない人と会うことがあって、話が終わる頃にはほとほと疲れてしまった、というできごとがありました。

私が消耗して疲れていくのと半比例して、相手はどんどん元気になってくるのだから不思議。しゃべりたいことがしゃべれてうれしそう。

 

こういう人は、「今日たまたま悪口を言う日だった」のではなくて、いつ会っても誰かの悪口を言っている気がします。今までの人生を振り返って、いつも一定数の「他人の悪口絶えない族」は存在するのです。

 

一体どんな心理なんだろう?と考えてみると、ある共通点が存在する気がしてきてので、考察してみました。

 

① 自分を被害者だと思っている

相手を加害者、自分を被害者だと思っている。聞いてみると、確かに大変な状況で、同情できることも多い。

ただ思い込みが激しくて、相手の気持ちを聞いてもないのに決めつけたり、「普通は」「常識では」と自分の判断軸だけを盾にして、物事・人を断じていることも多いなぁ、と思う。他人の「こういう見方もあるよ」は、受付けない。

 

「あいつは間違っていて、私は正しい!」要約すると全てそこにたどり着く。

 

 

② 悪口を仲良くなるツールだと思っている。

タチの悪いあだ名をつけたりして、面白く語る。確かに悪口って、共通の敵について語る時は人と人との距離を近づけるかも。でもそれを、あえてツールとして使うのはどうか。

お笑い芸人が、芸能人に変なあだ名をつけて受けるのは、つけられた方にもメリットがあるから。

人をけなして取る笑いを「ユーモア」だと思っているタイプ。

 

③ 自分がもっとも「えらい」ということを暗に言いたい

自分が一番よく物事を考えている、真実を一番見抜いている、一番賢い・・・

自分は「尊敬されるべき存在なんだ」ということをわかってもらいたい。

そのために他人を落とす。でも本人は、そんな自分の気持ちに気づいていないかも。

 

なんで他人の悪口を言う人に私が敏感なのか、その気持ちがわかるのか、というと、昔、私がそうだったから。

20代、30代前半は、まさに誰かに合えば悪口を言う、という人でした。

心の中に、常に不満がありました。

そして・・・その底には、「自分が認めてもらってない気持ち」や「人より優れていないと認めてもらえない、という思い込み」があったんだと、今はわかります。

 

でも当時の私は、自分の心にとても鈍感で、ただ不安や遣る瀬なさ、嫉妬に突き動かされて誰かの悪口を言い、つかの間の安心を得ていました。

だって、自分の境遇を誰かのせいにしていると、その時だけは安心できますからね。

(だから悪口を言えば言うほど、元気になるんです)

 

私はコーチングを通じて自分を認め、受け入れて生きていけるようになりましたが、そうすると、自然に悪口は減っていきました。

 

今、思うのは、満たされない思いを抱いているのであれば、それに気づいて自分を愛してあげて欲しいということです。

方法はセラピーやカウンセリング、という手法もあるでしょうし、ただ自分の心に気づくだけでも違うと思います。

ぜひ、自分の心に敏感になってあげて欲しいです。

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