3/21『承認欲求について語る夜会』を開催しました

昨年から「対話会」と呼ばれるものを時々開催しています。

都度テーマを決めて、テーマからインスパイアされる自分の経験や心理を語っていきます。

ただそれだけのことだから、開催する前はいつも「盛り上がらなかかったらどうしよう」とドキドキするのに、やってみると楽しく、人の話が興味深くて。たった一つの言葉でも、人はこんなに違う経験をしているのだなぁと思えるこの時間は、本当に豊かです。

今回のテーマの「承認欲求」。シンプルに言うと「認めてもらいたい」という気持ちです。

また、夜に開くので「夜会」と称してみました。

このテーマを取り上げたのは、私が長らくこの「認めてもらいたい」という欲求に振り回されていた経験があるからなんです。

 

承認欲求に振り回されていた時代

私が承認欲求に振り回されていたのは、10代〜30代前半だと思います。

振り回されるとはどういうことかというと、「もっと認めてもらいたい」と思うあまりに、

・目立つ人や好かれている人がいると、粗を探してけなす

・人がほめられると落ち込んで、祝ってあげられない

・誰かといつも比較しているので、心が不安定

お察しの通りだと思いますが、こんな人、嫌な人ですよね。今の私なら、まず仲良くなら無いでしょう(笑)

当時の私は、「人と本当に仲良くなる」ということが難しかったし、理解できていませんでした。

ややこしいのが、「私、もっと認めてもらいたい!」と自分で認識していなかったことです。

当時は人のあら探しも「まっとうな批判」で、何ならそれに気づく自分って「賢いな」と思っていましたし、他人の評価と私の評価は天秤に乗せられていて、一方が重くなれば他方が軽くなるのが地球の真理だと思っていました。

自分の表面的な気持ちの奥底にある、歪んだ考え方に気づいていなかったのです。

 

どうやって自分の承認欲求に気づいたか

こんな調子だったので、周囲とフィットせず、生きづらい感覚があった私は、心理学に関連したサイトを読みあさっていました。

そこで目にしたのが、「他人の悪口を言うのは、自分に自信がないので、他人を落とすことで自分を上にあげ、安心を得る行為」という一文。

今でも雷が落ちたような感覚を覚えています。「私・・・・これだ!!」と思いました。

今まで気づいていなかった闇の部分に、「言語化」というライトを当てられたような感覚です。

そこから、そのカウンセラーさんの元に通い、自分の生きづらさは親との関係にあることを紐解いていったのです。

今回の対話会の参加者さんの中にも、自分の心理を深堀りして初めて承認欲求があることに気づいた!という方がいたので、世の中には気づいていらっしゃらない人も多いのではと推測します。

 

イベント当日の様子

イベントは渋谷の会議室で18時から始まりました。「夜会」ですからね・・・

参加者の方は6人!当日、お友達を誘ってのドタ参してくださった人もいて、増えました。あとは私と共催の「うつサポ。」さんで合計8人です。(「うつサポ。」さんは、Twitterアカウント名で、最近私とよくイベントしてくださっています)

職業や環境が全く違う人たちがあつまり、バラエティ豊かな会になりました。

最初は目に見えて緊張している方もいたものの、皆さん相手の話にしっかり耳を傾ける方ばかりで、時間を経るにしたがって、本音で話し、それぞれのエピソードに笑いや驚きの声が出て盛り上がり、今回も楽しく気づきの多い会になりました。

内容は詳しくは書けませんが、こんなのが事が話題になりました。

・満たされない「承認欲求」があふれている場が職場ではないか

・承認欲求の表れ方が人によって違いすぎる

・「承認欲求が無い人」に「どういうこと?」と質問が集中

・自己理解を深めるため、普段やっているワークを紹介

・もっとお互いに認め合える世界を作るには

「承認欲求」という言葉から、他者を理解し、理解し合う社会を作りたいという気持ちを吐露してくださった人もいて、私の視野も広がりました。予想もしない結果です。

遠く北関東から来てくださったり、体調がすぐれないところを数日かけて整えて来てくださったり、イベント準備で忙しいところ来てくださったりと、主催者として本当に感謝しています。

 

承認欲求とは

承認欲求とは、人間が持つ原始的な欲求であると、私は思います。

小さな子供が新しいことにチャレンジして、お父さんやお母さんに「ほら見て」と言う気持ち。あれが承認欲求ですよね。

けれども大人になると「できて当たり前」が増えて褒められなくなってくる。そして「できる人」と「できない人」の差があり、できなければ承認されることがない。

そういう時に「いまの自分でいいよ」「それが自分だし」と思ってあげられると、楽なのかなぁと。

・できなかった悔しさを抱えつつ、途中の努力を認める

・自分の他の強みや美点にフォーカスする

・「そういうこともあるね」とゆるい考えを持つ

なんかが、いまのところの私の考えです。(もしみなさんに「こういう考え方をしている!」とかもあったら教えてください。)

対話会では「無理に承認しなくてもいい」「承認してもらいたくて、そんなに努力するなんてすごい!それが強みだ」という意見もありました。何をもって良しとするか、人それぞれですし、対話を通して、人との違いが実感できます。

 

対話の魅力

最後に、対話の魅力をお伝えしたいです。

対話の魅力って、言葉を聞くだけではなくて、「この人が本当に言いたいことは何か」ということを聞き取るよう、みんなが意識を向けるところにあると思います。場にいる誰か一人が理解できれば、話し手の意図を翻訳してみんなに伝えてくれます。そのときの、みんなの「あっ、そういうことか」という感覚。そこには「繋がる」感覚があります。人と人との間にある「何か」を少し乗り越えた感覚です。

視界が広がり、今まで見ていた景色が少し違って見える時もあります。

話し手の言葉の力を借りて、自分自身が少し変化する。相手と自分が混ざり合う瞬間。

それも対話の魅力です。

 

またブログやTwitterで告知しますので、お越しください。

みかみのTwitterアカウントは @mikamicoach01

うつサポ。さんは @utsusapo

です。良かったらぜひフォローしてくださいね!

 

 

 

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