ほんの一言で救われること
大阪に帰って、以前勤めていた会社の人に会うにつれ、「あの会社、辞めて良かったんかなー」と後悔の念が湧き、ちょっとブレていた私です。
仕事内容に、特に未練はないのです。
今も同じようなことをしているから。
じゃあ、なぜ後悔しているのかというと・・・それはズバリお金。
外資系金融に勤めていた30歳前半が、自分の人生で一番の年収だったんです。
昔の仲間が今もキラキラ働いているのを見、「あの年収をもう一回もらうことは無いだろうなー」と思うと、なんだかちょっと悲しい気持ちになりました。
全て自分で選んだんですけどね。
大阪では、私とちょうど似たような経歴の知り合いと会ってランチする機会もあって、何気なく愚痴めいて言ってしまいました。「辞めへんかったら良かったんかなぁ」って。
そしたら、彼女がこう返してきたんです。
「うーん、辞めへんかったら、癌みたいにじわじわ死ぬ病気やなくて、ブチン!って急に逝っちゃうやつ、あれになってたんちゃう?」って。
似たような経歴って言いましたけど、以前は同じように外資で働いていた二人。その後、私は乳がん、彼女は悪性リンパ腫で闘病して。当事者だからこその突き抜けた視点が面白くてゲラゲラ笑ってしまいました。
私が笑っていると、彼女はさらにかぶせてきます。
「ほら、癌のいいところってなぁ、死ぬ準備できるところやん。ブチン!と逝く系はある日突然やからなぁ、そうもいかんで。」
そやそや、ほんまそうやわ〜、と笑いながら同意する私。
癌のいいところか、おもろいな〜、と思いながら。
私、ストレスで癌になる、とは思って無いんです。
癌というのは、ストレスがあってもなくても、なるときはなるし、ならない時はならない。
彼女の考え方は、私とは違うんだけれども・・・その励ましの中に、「今の道で良かったんちゃう」というメッセージが込められいて、それが私をホッとさせてくれました。一瞬で気分が変わったんですよ。
人間誰しも、粗を探せば、何かしら足りないことやできていないことが見つかりますね。
だから、今の自分でいいんだよ、いろいろあったけど、それで良かったんだ、誰かにそう言ってもらえることって、本当に安心します。
私もコーチとして、人間として、関わる人の人生を、前向きに肯定的に受け止めていきたい、そう思えたできごとでした。
パーソナルコーチ 北條良子プロフィール→ コチラヘ
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